![]() 大員環の製造方法
专利摘要:
本発明は、閉環メタセシスアプローチによる、式(VII)(式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである)の大環状HCVプロテアーゼインヒビター化合物の新しい製造方法に関する。 公开号:JP2011508729A 申请号:JP2010538595 申请日:2008-12-11 公开日:2011-03-17 发明作者:スカローン,ミケランジェロ;ヒルトブラント,シュテファン;プエンテナー,クルト 申请人:エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft; IPC主号:C07K5-083
专利说明:
[0001] 本発明は、式(VII):] [0002] [式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状HCVプロテアーゼインヒビター化合物の新しい製造方法に関する。] [0003] 詳しくは、式(VIII):] [0004] で示されるHCVプロテアーゼインヒビター化合物が、前臨床開発に指定されている。] 背景技術 [0005] 式(VII)の大環状化合物の合成における重要な工程は、適切な閉環メタセシス(RCM)触媒の存在下でのジエン化合物の閉環メタセシス反応である。] [0006] PCT公開WO 2005/037214又はPCT公開WO 2007/015824では、式(2a):] [0007] で示されるジエン化合物が、Nolan又はHoveyda触媒の存在下でRCMに付されて、式(2b):] [0008] で示される大環状エステルが形成される。] [0009] ヒドロキシ官能基の置換は、続く工程において最新技術により実行される。] [0010] 当該分野において開示されたRCMは、低い効率及び高い費用へと言い換えられる、控えめな収率及び低い触媒選択性のため、反応の成績が低いことが分かった。] [0011] よって本発明の目的は、当該分野において知られている不都合を克服できる、技術的規模に応用可能な、改善製造法を見い出すことであった。] [0012] この目的は、以下に略述される本発明の製造法により到達できることが分かった。] [0013] 式(VII):] [0014] [式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲン原子である]で示される大環状化合物の製造方法は、1つ以上の下記工程を含む: a) 式(II):] [0015] [式中、R1は、アミノ保護基であり、R2は、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである]で示されるジエン化合物を、五配位ルテニウム(II)カルベン錯体触媒の存在下で閉環メタセシス反応に付すことにより、式(I):] [0016] [式中、R1は、アミノ保護基であり、R2は、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状エステルを形成する工程; b) 式(I)の大環状エステルを塩基の存在下で加水分解することにより、式(XX):] [0017] [式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状酸を形成する工程; c) 式(XX)の大環状酸をシクロプロピルスルホンアミドとカップリングすることにより、式(XXI):] [0018] [式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状スルホンアミドを形成する工程;及び d) 式(XXI)の大環状スルホンアミドをナトリウム塩基で処理することにより、式(VII)の大環状化合物を形成する工程。] [0019] 以下の定義は、本明細書において本発明を説明するために使用される種々の用語の意味及び範囲を例証及び規定するために述べられる。] [0020] 「アミノ保護基」という用語は、アミノ基の反応性を妨げるために従来から使用される任意の置換基のことをいう。適切なアミノ保護基は、Green T., "Protective Groups in Organic Synthesis", Chapter 7, John Wiley and Sons, Inc., 1991, 309-385に記載されている。適切なアミノ保護基は、Fmoc、Cbz、Moz、Boc、Troc、Teoc又はVocである。好ましいアミノ保護基は、R1について定義されるとき、Bocである。] [0021] 「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素のことをいう。好ましいハロゲンは、通例は塩素であるが、Xについて好ましいハロゲンは、フッ素である。] [0022] 好ましい実施態様において、下記式:] [0023] で示される部分は、下記式:] [0024] を表す。] [0025] 「C1−6−アルキル」という用語は、単独で、又は他の基との組合せで、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルのことをいう。この用語は更に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、並びにペンチル又はヘキシル及びその異性体のようなラジカルを典型例とする。] [0026] 「C1−4−アルキル」という用語は、R2について本明細書において使用されるとき、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチルのような1〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルのことをいい、好ましくはエチルのことをいう。] [0027] 「C2−6−アルケニル」という用語は、単独で、又は他の基との組合せで、2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価不飽和脂肪族炭化水素ラジカルのことをいう。この用語は更に、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル及びヘキセニル並びにこれらの異性体のようなラジカルを典型例とする。好ましいアルケニルラジカルは、ビニルである。] [0028] 「C2−6−アルキニル」という用語は、単独で、又は他の基との組合せで、2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価不飽和脂肪族炭化水素ラジカルのことをいう。この用語は更に、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル又はヘキシニル及びこれらの異性体のようなラジカルを典型例とする。] [0029] 「ハロゲン−C1−6−アルキル」という用語は、ハロゲン置換C1−6−アルキルラジカル(ここで、ハロゲンは、上記と同義である)のことをいう。好ましい「ハロゲン−C1−6−アルキル」ラジカルは、CF3、CH2CF3、CH(CF3)2、CH(CH3)(CF3)、C4F9のような、フッ素化C1−6−アルキルラジカルである。] [0030] 「C1−6−アルコキシ」という用語は、酸素原子に結合した、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルのことをいう。「アルコキシ」の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ及びヘキシルオキシである。好ましいものは、本明細書に具体的に例示されるアルコキシ基である。] [0031] アルコキシ基のアルキル鎖は、場合により、上記と同義のアルコキシ基、好ましくはメトキシ、若しくはエトキシによって、又はアリール基、好ましくはフェニルによって置換、詳しくは単置換、二置換又は三置換されていてもよい。好ましい置換アルコキシ基は、ベンジルオキシ基である。] [0032] 「C1−6−アルキルカルボニル」という用語は、C1−6−アルキル置換カルボニル基、好ましくはC1−4−アルキルカルボニル基のことをいう。これは、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイル又はピバロイルを包含する。好ましいアルキルカルボニル基は、アセチルである。] [0033] 「C1−6−アルキルチオ」という用語は、C1−6−アルキル−S−基、好ましくはC1−4−アルキル−S−、例えば、メチルチオ又はエチルチオのことをいう。好ましいものは、本明細書に具体的に例示されるアルキルチオ基である。] [0034] 「アリールチオ」という用語は、アリール−S−基、好ましくはフェニルチオのことをいう。] [0035] 「C1−6−アルキルスルホニル」という用語は、C1−6−アルキル置換スルホニル基、好ましくはメチルスルホニルのことをいう。] [0036] 「C1−6−アルキルスルフィニル」という用語は、C1−6−アルキル置換スルフィニル基、好ましくはメチルスルフィニルのことをいう。] [0037] 「SO2−アリール」という用語は、スルホニル置換アリールラジカルのことをいう。好ましいSO2−アリールラジカルは、SO2−フェニルである。] [0038] 「SO2−NR’R”」という用語は、アミノ基:NR’R”で置換されているスルホニル基(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素又はC1−6−アルキルの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に炭素環、例えば、−(CH2)4−又は−(CH)4−を形成する)のことをいう。好ましいSO2−NR’R”ラジカルは、SO2−N(CH3)2である。] [0039] 「モノ−又はジ−C1−6−アルキル−アミノ」という用語は、C1−6−アルキル、好ましくはC1−4−アルキルで単置換又は二置換されている、アミノ基のことをいう。モノ−C1−6−アルキル−アミノ基は、例えば、メチルアミノ又はエチルアミノを包含する。「ジ−C1−6−アルキル−アミノ」という用語は、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ又はエチルメチルアミノを包含する。好ましいものは、本明細書に具体的に例示されるモノ−又はジ−C1−4−アルキルアミノ基である。ここで「ジ−C1−6−アルキル−アミノ」という用語は、2個のアルキル基が、これらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素又は硫黄から選択される更にもう1個のヘテロ原子を含んでいてもよい、4〜7員複素環を形成する環系を包含すると理解される。] [0040] 「シクロアルキル」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルのような、3〜7個の炭素原子を含有する「C3−7−シクロアルキル」基を意味する。] [0041] 「アリール」という用語は、場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、ハロゲン−C1−6−アルキル、NO2、NH2、N(H,アルキル)、N(アルキル)2、カルボキシ、アミノカルボニル、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、SO2−アリール、SO3H、SO3−アルキル、SO2−NR’R”、アリール及び/又はアリールオキシによって単置換、二置換、三置換又は多置換されていてもよい、フェニル又はナフチル基、好ましくはフェニル基に関する。好ましいアリール基は、フェニルである。] [0042] 「アリールオキシ」という用語は、酸素原子に結合しているアリールラジカルに関する。「アリール」という用語は、上記と同義を有する。好ましいアリールオキシ基は、フェニルオキシである。] [0043] 「アリールアルキル」という用語は、アルキル基に結合しているアリールラジカルに関する。「アリール」という用語は、上記と同義を有する。好ましいアリールアルキル基は、ベンジルである。] [0044] 「ヘテロアリール」という用語は、環に1〜3個のヘテロ原子を含有し、残りは炭素原子である、複素環式アリールラジカルに関する。適切なヘテロ原子は、特に限定されないが、酸素、硫黄、及び窒素を包含する。典型的なヘテロアリール基は、フラニル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N−アルキルピロロ、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリル、ベンゾフラニル、キノリニル、及びインドリルを包含する。アリール基と同様にヘテロアリール基は、場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO2、NH2、N(H,アルキル)、N(アルキル)2、カルボキシ、アミノカルボニル、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、SO2−アリール、SO3H、SO3−アルキル、SO2−NR’R”、アリール及び/又はアリールオキシによって単置換、二置換、三置換又は多置換されていてもよい。] [0045] 式(II)のジエン出発化合物は、以下のスキームにより調製することができる:] [0046] ] [0047] 例えば、ビニルシクロプロパンカルボン酸エステル(X)は、硫酸で処理することにより(XI)を形成し、次にBoc−(2S,4R)−ヒドロキシプロリンとカップリングすることにより(XII)を形成する。遊離OHでの4−フルオロイソインドリンとのカルバマート形成により(XIII)に至り、そしてBoc保護基の脱離及び(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エン酸側鎖の付加によって、ジエン(IIb)を得ることができる。] [0048] 工程a) 工程a)は、RCM反応を介して式(I)の大環状エステルへの式(II)のジエン化合物の変化を必要とする。] [0049] RCM反応は、上に略述されるように、式(III)〜(V):] [0050] [式中、 Lは、中性配位子であり; X1及びX2は、相互に独立に、アニオン性配位子であり; Yは、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル又はアリールであるか、あるいはY及びR8は、一緒になって−(CH=CR)−又は−(CH2)n−橋(ここでnは、2又は3の意味を有し、そしてRは、R4と同義である)を形成し; Y1及びY2は、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであるか、あるいは Y1及びY2は、一緒になって式(VIa):] [0051] (ここでGは、水素又はアリールである)で示される型の環を形成するか;あるいは Y1及びY2は、一緒に式(VIb)、(VIc):] [0052] で示される型のクムレニル基を形成し; Y3は、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであり; Ra1、Ra2及びRa3は、相互に独立に、C1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、あるいはRa1とRa2又はRa2とRa3又はRa1とRa3は、一緒に1,5−架橋シクロオクチル基を形成し; Rbは、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルキニル、アリール、C1−6−アルコキシカルボニル、C1−6−アルキルカルボニル、モノ−C1−6−アルキル−若しくはジ−C1−6−アルキルアミノ、C1−6−アルキルアミノカルボニル、C1−6−アルキルチオカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル又はアリールアルキルであり; R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−若しくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SO3H、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO3−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)3及びSO2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素、アリール又はC1−6−アルキルの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に炭素環を形成する)の意味を有し; a、b、c及びdは、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−若しくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SO3H、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO3−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)3及びSO2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素、アリール又はC1−6−アルキルの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に炭素環を形成する)の意味を有する]で示される化合物から選択される五配位ルテニウム(II)カルベン錯体触媒により実行される。] [0053] この配位子Lは、好ましくは:] [0054] [式中、 R10及びR11は、相互に独立に、C1−6−アルキル、アリール、C2−6−アルケニル又は1−アダマンチルであり、そして R9a−dは、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル又はアリールであるか、あるいはR9bとR9c又はR9aとR9dは、一緒になって−(CH2)4−橋を形成し; Ra1−a3は、上に略述されるとおりであるが、好ましくはシクロヘキシル又はフェニルである]から選択される中性配位子である。] [0055] 好ましい実施態様において、R10及びR11は、C1−6−アルキル、又はC1−6−アルキルで単置換、二置換若しくは三置換されているフェニル基である。R10及びR11は、更に好ましくは、t−ブチル、1−アダマンチル、イソプロピル、2−メチルフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル又は2,4,6−トリメチルフェニルの意味を有し、最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニルである。] [0056] 好ましい実施態様において、R9a及びR9cは、メチル又はフェニルであり、そしてR9b及びR9dは、水素であるか、あるいはR9aとR9c又はR9bとR9dは、一緒になって−(CH2)n−橋(ここでnは、3又は4の意味を有する)を形成する。このため、キラル炭素原子が存在するならば、ラセミ体とエナンチオマーとして純粋な形の両方が含まれると理解される。] [0057] 更なる好ましい実施態様において、R9a−dは、水素である。] [0058] 更なる好ましい実施態様において、Lは、式(VIIa)、(VIIIa):] [0059] [式中、R10及びR11は、上記のとおりである]で示される。] [0060] アニオン性配位子のX1及びX2は、好ましくは、ハロゲン化物、又はシアン化物のような擬ハロゲン化物、ロダニド、シアナート、イソシアナート、アセタート又はトリフルオロアセタートから選択される。X1及びX2に好ましいアニオン性配位子は、ハロゲン化物であるが、クロロが最も好ましいアニオン性配位子である。] [0061] Yは、好ましくは水素であり; Y1及びY2は、同一であるか又は異なっており、そして好ましくは、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C1−6−アルキルチオ、フェニル、フェニルチオを表すか、あるいは Y1及びY2は、一緒になって式(VI):] [0062] [ここで、Gは、水素又はフェニルである]で示される型の環を形成し; Y3は、好ましくは水素である。] [0063] Rbは、上に略述されるとおりであるが、好ましくはC1−6−アルキル及びハロゲン−C1−6−アルキルを表す。] [0064] a、b及びdに好ましい意味は、水素である。] [0065] cに好ましい意味は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、アリールの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に、炭素環を形成する)である。] [0066] 更に好ましいcは、水素、Cl、ニトロ、SO2−NR’R”を意味する。] [0067] 以下の触媒は、好ましい五配位ルテニウム(II)カルベン錯体触媒を表す。] [0068] ] [0069] 更に好ましいものは、以下である: [RuCl2(PCy3)(ImH2Mes)(ベンジリデン)]、 [RuCl2(PCy3)(ImH2Mes)(3−フェニルインデニル−1−イデン)]、 [RuCl2(3−フェニルインデニル−1−イデン)(ImMes)(PCy3)]及び [RuCl2(=CH(2−iPrO,5−SO2NMe2Ph)(ImH2Mes)]。] [0070] RCM反応は、通常有機溶媒中で、好ましくはベンゼン、トルエン若しくはメシチレン中のような芳香族有機溶媒中で、又はポリフッ素化ベンゼン若しくはトルエン中のようなハロゲン化芳香族溶媒中で実行される。また、ジクロロメタン又はジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素も適切な溶媒である。溶媒は、単一溶媒として、又は様々な溶媒の混合物として使用することができる。更に、ペンタン、ヘキサン又はヘプタンのような脂肪族炭化水素から選択される共溶媒を同様に使用することができる。] [0071] 反応温度は、通例20℃〜140℃、好ましくは40〜100℃、そして更に好ましくは50℃〜90℃の範囲内で選択される。] [0072] 基質対触媒のモル比S/Cは、通常20〜10000の範囲内で選択されるが、好ましくは200〜4000の範囲内で選択される。] [0073] 本反応は、反応混合物を通す不活性ガスのバブリング下、又は僅かな減圧下のいずれかで進行させるのが便利である。] [0074] 式(I)の大環状エステルは、カラムクロマトグラフィーによるか又は結晶化によるなどの、当業者には知られている方法を適用することにより単離できる。メタセシス反応混合物はまた、単純な抽出処理後に、直接次の工程に付すことができる。] [0075] 大環状エステル(I)の溶液から大部分の触媒を除去するために、反応混合物を、エチレンジアミンのような錯化剤で処理し、生じた可溶性ルテニウム種を酸性水に抽出するのが便利である。エチレンジアミンの量は決定的に重要ではない;これは、触媒に対して1:1〜100:1のモル比、選択的には20:1〜70:1のモル比で使用することができる。] [0076] 工程b) 工程bは、式(XX)の大環状酸への式(I)の大環状エステルの加水分解を必要とする。] [0077] 好ましい実施態様において、式(Ib):] [0078] で示される大環状エステルが使用される。] [0079] 加水分解は、通常、メタノール又はエタノールのような溶媒中の水酸化ナトリウム水性溶液でのような、水酸化アルカリ水性溶液での、0℃〜40℃の温度での処理によって達成することができる。] [0080] 通常、塩酸での反応混合物の中和後、式(XX)の大環状酸は、ジクロロメタンでのような、適切な溶媒での抽出によって単離することができる。適切な溶媒中、好ましくはテトラヒドロフラン中での結晶化によって、98%を超える純度で結晶性生成物が得られる。] [0081] 工程c) 工程cは、式(XX)の大環状酸とシクロプロピルスルホンアミドとのカップリングを必要として、式(XXI)の大環状スルホンアミドを形成する。] [0082] 好ましい実施態様において、式(XXb):] [0083] で示される大環状酸が使用される。] [0084] 最初の工程では、式(XX)の大環状酸は、炭酸ナトリウムなどの炭酸アルカリのような無機塩基、及びテトラヒドロフランのような適切な有機溶媒の存在下で、酢酸無水物と反応させることにより、下記式:] [0085] [式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示されるアズラクトン中間体とする。] [0086] 本反応は、10℃〜50℃の温度で目的に適うように実行される。] [0087] 通例アズラクトン中間体は、単離せずに、その場で更に、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリのような無機塩基の存在下でシクロプロピルスルホンアミドと反応させることにより、式(XXI)の大環状スルホンアミドとする。] [0088] 本反応は、この第2の工程では、50℃〜70℃の温度で目的に適うように実行される。] [0089] 反応が終了したら、反応混合物は、水で処理することができる。水相の分離及び除去後、有機相は、酢酸エチル又はトルエンでのような適切な有機溶媒で更に希釈して、例えば、硫酸水溶液及び水で洗浄してもよい。] [0090] 次に式(XXI)の大環状スルホンアミドの単離は、エタノールへの溶媒交代と、これに続く水へのエタノール溶液の添加(その結果、目的生成物の沈殿が起こる)によって達成することができる。] [0091] しかし、好ましい実施態様では、式(XXI)の大環状スルホンアミドは、単離せずに、本明細書に前述のとおり処理された有機相は、連続共沸蒸留によって残留水を除くことになる。] [0092] 次にこの混合物は、続く工程d)に直接使用することができる。] [0093] 工程d) 工程dは、ナトリウム塩基での式(XXI)の大環状スルホンアミドの処理を必要として、最終生成物、即ち、式(VII)の大環状化合物を形成する。] [0094] 好ましい実施態様において、式(XXIb):] [0095] で示される大環状スルホンアミドが使用される。] [0096] 通例工程c)から得られる水を含まない混合物は、水酸化ナトリウム、好ましくはその水溶液、ナトリウムメチラート又はナトリウムエトキシドのようなナトリウム塩基で、好ましくはナトリウムメチラートで、メタノールの存在下で0℃及び50℃の温度で処理する。] [0097] 反応が終了したら、反応混合物は、酢酸エチルのような適切な有機溶媒と水との混合物で処理することができ、そして式(VII)のナトリウム化合物、好ましくは式(VIII)の化合物の結晶を良好な純度及び収率で収集することができる。] [0098] 実施例] [0099] 略語: r.t.=室温 ImH2Mes=1,3−ビス−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン ImMes=1,3−ビス−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリリデン ImH2Pr=1,3−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン RCM=閉環メタセシス RPカラム=逆相カラム S/C=基質対触媒のモル比 Mes=2,4,6−トリメチルフェニル Cy=シクロヘキシル Cyp=シクロペンチル] [0100] 式(IIb):] [0101] ] [0102] で示されるジエンIIb=4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル] [0103] RCM−エステルIb=(2R,6S,12Z,13aS,14aR,16aS)−シクロプロパ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアザシクロペンタデシン−14a(5H)−カルボン酸,6−[[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ]−2−[[(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)カルボニル]オキシ]−1,2,3,6,7,8,9,10,11,13a,14,15,16,16a−ヘキサデカヒドロ−5,16−ジオキソ−,エチルエステル] [0104] 原子番号は、下記に示されるとおりである:] [0105] ] [0106] Epi−Ib=式IbのRCMエステルの13aRエピマー Epi−IIb:IIbにおけるシクロプロピル単位のビニル置換されている炭素原子でのエピマー a%=HPLC領域%] [0107] 実施例A 式IIbのジエン、即ち、4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステルの調製] [0108] a) (1R,2S)−1−アミノ−2−ビニル−シクロプロパンカルボン酸エチルエステル 酢酸エチル1.94ml中の(1R,2S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(Synthetech Oregon, USAから市販されている)5.11g(20.0mmol)の懸濁液を、氷浴を使用して8℃に冷却した。次に、酢酸エチル4.0ml中の硫酸2.17g(21.0mmol)の溶液を、5分で加えた。氷浴を除去して、反応混合物を、室温で30分間、そして、50℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物を、室温に冷却して、さらに精製しないで次の工程で使用した。] [0109] b) (2S,4R)−2−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル THF 25ml中のBoc−(2S,4R)−ヒドロキシプロリン4.87g(21.0mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン2.03ml(20.0mmol)を加えた。懸濁液を形成した。混合物を、−23℃に冷却して、イソブチルクロロホルミアート2.85g(20.0mmol)を加えた。10分間撹拌後、さらにN−メチルモルホリン4.25g(42.0mmol)を加えた。この混合物に、実施例1で調製した(1R,2S)−1−アミノ−2−ビニル−シクロプロパンカルボン酸エチルエステルの溶液を、−15℃の温度で、5分以内に加えた。反応混合物を、0℃で2.5時間撹拌した。塩を濾別して、濾液をHCl水溶液(0.5N)20mlで処理した。溶媒を、50℃にて、ロータリーエバポレーターを使用して減圧下で除去し、残留物を酢酸エチル50mlで2回抽出した。抽出物を、水40ml及び炭酸ナトリウム水溶液(10%w/w)40mlで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。最終的に、溶媒を完全に除去して、(2S,4R)−2−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル8.19gを黄色の油状物として得た。生成物を、さらに精製しないで次の工程で使用した。] [0110] c) 4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−tert−ブトキシカルボニル−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル 粗(2S,4R)−2−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル8.19gを、トルエン60mlに溶解して、カルボニルジイミダゾール4.25g(26.2mmol)を、22℃〜25℃の温度で分割して加えた。反応混合物を、周囲温度で1.5時間撹拌した。次に、4−フルオロイソインドリン塩酸塩3.66g(21.0mmol)を、分割して加え、続けてトリエチルアミン3.1mlを加えた。得られた懸濁液を、52℃浴温度に加熱した。この温度で3時間撹拌後、反応混合物を、氷浴で冷却した。HCl水溶液(1M)70mlを加えた。混合物を、トルエン50mlで抽出した。分離した水層を、トルエン50mlで2回抽出した。合わせたトルエン抽出物を、水30ml及び炭酸ナトリウムの水溶液(5%w/w)30mlで洗浄した。トルエン抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を完全に除去した。4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−tert−ブトキシカルボニル−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル9.21gを、灰色の固体として得て、それをさらに精製しないで次の工程で使用した。] [0111] MS: 532.3 (M++ H). 1H-NMR(400MHz,DMSO-D6, 79.2°C): 8.40 (s, 1H), 7.37-7.31 (m, 1H), 7.16 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.09-7.05 (m, 1H), 5.73-5.64 (m, 1H), 5.24 (dd, J=17.2, 1.6Hz, 1H), 5.18 (m, 1H), 5.08 (dd, J=10.4, 1.6Hz, 1H), 4.67 (m, 4H), 4.22 (t, J=7.7Hz, 1H), 4.11-4.00 (m, 2H), 3.66 (dd, J=11.9, 4.7Hz, 1H), 3.54 (d,br, 12.1Hz, 1H), 2.37-2.28 (m, 1H), 2.19-2.11 (m, 2H), 1.63 (dd, J=7.95, 5.25Hz, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.28 (dd, J=9.4, 5.1Hz, 1H), 1.16 (t, J=7.0Hz, 3H).] [0112] d) 4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル 酢酸エチル3.9ml中の硫酸2.15g(21.0mmol)の溶液を、酢酸エチル31ml中の粗4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−tert−ブトキシカルボニル−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル9.21gの懸濁液に加えて、それを氷浴で冷却した。氷浴を除去して、すべての出発物質が消費されるまで、反応混合物を3時間で、50℃に加熱した。反応混合物に、炭酸ナトリウムの水溶液(10%w/w)を加えた。相を分離して、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固し、残留物をトルエン85mlに溶解して、102℃に加熱した。溶液を2℃にゆっくり冷却した。結晶化が53℃で開始した。結晶を濾別し、減圧下で乾燥させて、4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピル−カルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル6.62g((1R,2S)−1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ビニル−シクロプロパンカルボン酸エチルエステル20.0mmolから出発した4工程にわたって77%;アッセイに対して補正されない収率;アッセイ:97.9%領域HPLC)を、灰色の結晶として得た。] [0113] MS: 432.2 (M++ H). 1H-NMR(400MHz, CDCl3): 8.17 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.31-7.25 (m, 1H), 7.08-6.95 (m, 2H), 5.82-5.73 (m, 1H), 5.31 (dd, J=16.4, 1.2 Hz, 1H), 5.29 (m, 1H), 5.13 (dd, J=10.3, 1.7Hz), 4.82-4.65 (m, 2H), 4.23-4.07 (m, 2H), 3.98 (m, 1H), 3.28 (d, 13.0 Hz, 1H), 3.07-3.02 (m, 1H), 2.46-2.40 (m, 1H), 2.30 (s, br, 1H), 2.26-2.17 (m, 1H), 2.12 (m, 1H), 1.92 (dd, J=7.9, 5.5 Hz, 1H), 1.6-1.56 (m, 1H), 1.24 (t, J=7.1Hz, 3H).] [0114] e) 4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル THF 9.0ml中の(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エン酸ジシクロヘキシルアンモニウム塩(Synthetech Oregon, USAから市販されている)1.15g(2.55mmol)及びN−メチルモルホリン469mg(4.64mmol)の溶液を、温度を20〜25℃に維持しながら、THF 1.5ml中の塩化ピバロイル302mg(2.53mmol)の溶液に滴下した。懸濁液を、45分間撹拌し、次に0℃に冷却した。THF 13ml中の4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル1.00g(2.32mmol)の溶液を、混合した無水物に、0℃で、25分以内に加えた。混合物を、最初は、2℃で2.5時間、次に、26℃で19時間撹拌した。水9.5ml及びHCl水溶液(0.5N)14.8mlを加えた。相を分離して、水層をトルエン(3×3ml)で抽出した。合わせた有機層を、水2ml、炭酸ナトリウム水溶液(5%w/w)5mlで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を、50℃にて、ロータリーエバポレーターを使用して減圧下で除去した。得られた油状物を、最終的に、油ポンプ減圧下で乾燥させて、80.5%m/mのアッセイで4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸(3R,5S)−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ノナ−8−エノイル)−5−((1R,2S)−1−エトキシカルボニル−2−ビニル−シクロプロピルカルバモイル)−ピロリジン−3−イルエステル1.75g(88.3%)が、褐色の樹脂として得られた。] [0115] RCM例] [0116] ] [0117] a) Sigma-Aldrich Chemie GmbH, Postfach, CH-9471 Buchs, Switzerlandから市販されている: b) Zannan Pharma Ltd. 4299 Jindu Road, Bld. 3, Shanghai, 201108, P.R. China and Strem Chemicals Inc., 7 Mulliken Way, Newburyport, MA 01950-4098, USAから市販されている。 c) Umicore & Co., Rodenbacher Chaussee 4, D-63403 Hanau, Germany and Strem Chemicals Inc., 7 Mulliken Way, Newburyport, MA 01950-4098, USAから市販されている。 d) Degussa AG, Rodenbacher Chaussee 4, D-63403 Hanau, Germanyから市販されている。 e) [RuCl2(ImH2Mes)((4−クロロ−2−トリフルオロメチル−8−キノリニル)メチレン)] 塩化メチレン100ml中の[RuCl2(PCy3)(ImH2Mes)(フェニルメチレン)]1.39g(1.64mmol)、塩化銅0.17g(1.80mmol)及び4−クロロ−2−トリフルオロメチル−8−ビニル−キノリン464mg(1.69mmol)の懸濁液を、30℃で90分間撹拌した。反応混合物を、蒸発乾固し、単離した粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル5:2)により精製して、標記化合物278mg(24%)を、緑色の結晶として得た。MS: 721.2 (M+). 1H-NMR(300MHz, CD2Cl2): 2.85 (s, 6H); 2.40 (s, 12H); 4.05 (s, 4H); 7.01 (s, 4H); 7.54 (s, 1H); 7.56 (t, J=7.7Hz, 1H); 7.65 (d, J=6.8Hz, 1H); 8.51 (d, J=8.4Hz, 1H); 16.70-17.10 (br, 1H). f) Johnson Matthey PCT, 28 Cambridge Science Park, Milton Road, Cambridge, CB4 0FP, UKから市販されている。 g) Strem Chemicals, Inc., Postfach 1215,KEHL, 77672, Germanyから市販されている。] [0118] 実施例1 グローブ−ボックス(O2<2ppm)において、トルエン6.5ml(アルゴン下で蒸留した)中のIIbのジエン50.0mg(0.073mmol、含有量により修正される)及び触媒5024 2.37mg(0.036mmol)の溶液を、65℃にて、15mlスクリューキャップのフラスコ中で撹拌した。4時間後、エチレンジアミン1滴を加えて、混合物を10分間、グローブボックスの外側で撹拌した。1M塩酸水溶液1mlの添加後、二相混合物を、10分間撹拌した。有機相の0.5mlアリコートを除去し、蒸発乾固した;油状の残留物を、アセトニトリル1mlに溶解して、HPLCにより分析した。変換率は、97領域%であり、所望の生成物(RCM−エステルIb)は、72領域%純度を有する。] [0119] 逆相(RP)カラム上でのHPLC法:Waters XBridge C18カラム、4.6×150mm、溶媒A:水/アセトニトリル95/5、溶媒B:アセトニトリル、A/B 50/50〜10/90の勾配で11分以内、次に10/90で4分、40℃、210nm、1ml/分間。保持時間:トルエン5.2分、ジエンI 8.85分、RCM−エステルIb 6.97分(HPLC/MSにより同定した、[MH]+657.4u)、10.2、10.4、12.1及び13.1分で二量体の副生成物のピーク(MS:[MH]+1313u)。二量体ピークの合計のみは、表及び実験において得られる。] [0120] キラルカラム上でのHPLC法:キラルセルOD−RH、4.6−150mm、溶媒A:水+5%アセトニトリル(62%)、アセトニトリル(38%)、勾配なし、40℃、1ml/分、210nm。保持時間:ジエンIIb 83.4分、2Rエピマージエンepi-IIb 74.2分、RCMエステルI−b 47.6分、13aでのエピマーRCM−エステルIb(Epi-IIb)33.9分。] [0121] 実施例2a〜2z 表1における実施例は、同様の手順を使用して、そして、実施例1と同様であるが、さまざまな触媒の存在下で実施された。] [0122] 反応2a〜2qは、アルゴン下で蒸留したトルエン中で行って、反応2r〜2zは、酸化アルミニウム(Fluka Catal. Nr. 06320)を通して濾過したトルエン中で行った。] [0123] 実施例3(S/C 200) トルエン156ml中のジエンIIb 1.96g(2.00mmol)(トルエン中の70%溶液として)の溶液に、アルゴンバブリング下(33ml/分)、60℃で、触媒5001 8.49mg(0.01mmol)を加えた。この温度で5時間撹拌後、エチレンジアミン50ul(0.74mmol)を加えて、混合物を室温で10分間撹拌した。この後、混合物を、1M塩酸水溶液及び水で抽出した。有機相の蒸発を行って、73.4%純度(84%収率)を有するRCM−エステルIb 1.32gが得られた。] [0124] 実施例4(S/C 135−200) 表2における実施例は、同様の手順を使用し、そして、実施例3と同様であるが、さまざまな触媒の存在下で実施された。] [0125] %y.=%収率は、内部標準を用いるHPLCにより測定された;a%:HPLC領域%;n.d.:検出されず。反応4e〜g:4時間後、さらに触媒0.005mmolを加え、総反応時間は6時間であった。] [0126] 実施例5 表3における実施例は、実施例3と同様であるが、400のS/Cで実施した。触媒番号、温度、反応時間、RCMエステルIIの収率及び純度は、表に示されている。] [0127] %y.=%収率は、内部標準を用いるHPLCにより測定される;a%:HPLC領域%;n.d.:検出されず。] [0128] 実施例6(S/C 1000、60℃、シリンジポンプ) トルエン1.15L中のジエンIIb19.90g(15.00mmol)(トルエン中51.6%溶液として)の溶液に、アルゴンバブリング下、60℃で、1時間、シリンジポンプを用いて触媒5008 14.2mg(0.0149mmol)を加えた。合計9時間後、エチレンジアミン50ul(0.74mmol)を加えて、混合物を室温にて一晩、アルゴン下で放置した。次に、混合物を、減圧下で濃縮して、1M塩酸水溶液で洗浄した。有機相をチャコールで処理した。濾過及び蒸発乾固して、79.2%純度(80.4%収率)を有するRCM−エステルIb 10.0gを得た。] [0129] 実施例7 表4における実験を、実施例6と同様に実施して、触媒番号、温度、反応時間、RCMエステルIbの収率及び純度を、表に示す。] [0130] 表4] [0131] %y.=内部標準を用いるHPLCにより測定された%収率;a%:HPLC領域% 反応番号7d及び7eは、S/C 600で実施した。 $)触媒を、反応の開始時に一度に加えた。] [0132] 実施例8(S/C 1000,減圧,P=0.26bar) トルエン380ml中のジエンIIb6.25g(5.00mmol)(トルエン中54.8%溶液として)の溶液に、70℃、減圧下(圧力=約0.26bar)で、トルエン21ml中の触媒5001 4.26mg(0.005mmol)の溶液を滴下漏斗により加えた。触媒を1.5時間加えた。これらの条件下、少量のトルエン(14ml)を、反応の過程で留去した。総反応時間の2時間後、エチレンジアミン22ul(0.326mmol)を、周囲圧力で加え、反応混合物を減圧下で濃縮して、0.5M塩酸水溶液で洗浄して、蒸発乾固した。RCM−エステルIbを、72.3%純度(87.4%収率)を有する明褐色の固体(3.97g)として単離した。トルエン/ジエチルエーテルからの結晶化により、RCM−エステルIbを、96.3%純度(HPLC)、融点110〜113℃を有する白色の結晶として得た。] [0133] 実施例9 表5における実験を、実施例8と同様に実施して、触媒番号、温度、反応時間、RCMエステルIbの収率及び純度を、表に示す。] [0134] すべての反応は、S/C 1000で行った。反応9aは、10mmolスケールで行った。 %y.=内部標準を用いるHPLCにより測定された;%収率;a%:HPLC領域%] [0135] 実施例10(S/C 2000、減圧、P=0.26bar) 実施例10は、実施例8と同様に実施するが、触媒5008 2.3mgを1時間加えた。総反応時間の2時間後、最終チャコール処理を用いた実施例8における仕上げを行って、溶媒の蒸発後、78%純度(83.1%収率)を有するオフホワイトの固体としてRCM−エステルIb(3.48g)を得た。] [0136] 実施例11] [0137] ] [0138] (2R,6S,12Z,13aS,14aR,16aS)−6−[[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ]−2−[[(4−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)カルボニル]オキシ]−1,2,3,6,7,8,9,10,11,13a,14,15,16,16a−ヘキサデカヒドロ−5,16−ジオキソ]−シクロプロパ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアザシクロペンタデシン−14a(5H)−カルボン酸の調製。] [0139] エタノール350g中のRCM−エステルIb 59.7g(90.9mmol)の溶液に、7℃にて1時間以内で、水酸化ナトリウム溶液231g(水中20%)を加えて、得られた混合物を、5〜10℃で6時間撹拌した。次に、混合物を、10℃にて、濃塩酸110g(37%)で処理した。得られた混合物(およそ800ml)からエタノール/水を、残留量が反応器中に350〜400ml得られるまで留去した。残留物を、40℃にて、ジクロロメタン320g及び水55gで処理して、得られた二相混合物を、40℃で20分間撹拌した。撹拌を中断して、層を15分間放置して分離した。下の有機層を分離した。水層をジクロロメタン64gで抽出して、合わせた有機層を水で洗浄した(1´55g)。有機層から、ジクロロメタンを大気圧で留去して、除去した溶媒を連続してテトラヒドロフランに置き換えた;それによって、生成物は結晶化した。全体で、テトラヒドロフラン600gを加えた。蒸留の最後で、およそ700mlの量が、反応器で調整された。蒸留後、懸濁液を5時間加熱還流した。次に、懸濁液を2時間以内で0℃に冷却して、この温度でさらに3時間撹拌した。結晶を濾別し、テトラヒドロフラン95gで洗浄し、50℃/<30mbar、10時間で乾燥させて、純度98.4%(領域)、アッセイ90.2%(m/m)及びTHF含有量8.5%で白色の結晶として標記化合物55.20g(87%補正収率)を得た。 MS: 627.3 (M+- H). 1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): 12.2 (s, 1H), 8.73-8.66 (m, 1H), 7.39-7.31 (m, 1H), 7.22-7.02 (m, 3H), 5.57-5.46 (m, 1H), 5.31-5.21 (m, 2H), 4.67 (s, br, 4H), 4.47-4.38 (m, 1H), 4.29-4.20 (m, 1H), 3.98-3.88 (m, 1H), 3.71-3.62 (m, 1H), 2.70-2.55 (m, 1H), 2.29-2.08 (m, 3H), 1.75-1.0 (m, 11H), 1.10 and 1.07 (2s, 9H).] [0140] 実施例12] [0141] ] [0142] ナトリウム((2R,6S,13aS,14aR,16aS,Z)−6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−フルオロイソインドリン−2−カルボニルオキシ)−5,16−ジオキソ−1,2,3,5,6,7,8,9,10,11,13a,15,16a−ヘキサデカヒドロシクロプロパ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアザシクロペンタデシン−14a−カルボニル)(シクロプロピルスルホニル)アミド(HCVプロテアーゼ阻害剤;化合物VIII)の調製 テトラヒドロフラン225g中のカルボン酸30.0g(0.043mol)(アッセイ90.2%(m/m)で実施例11の生成物)及び炭酸ナトリウム14.0gの懸濁液に、45℃で、30分以内に、酢酸無水物7.60g(0.074mol)を加えて、得られた混合物を、45℃で8時間撹拌した。次に、得られた懸濁液に、炭酸カリウム30.2g(0.17mol)及びシクロプロピルスルホンアミド8.0g(0.065mol)を加えた。混合物を62℃に加熱して、この温度で17時間撹拌した。混合物を、200mlの残留量に濃縮して、次に水200gで処理した。二相混合物を15分間撹拌して、次に層を放置して分離した。下の水相を除去した。有機相を酢酸エチル90gで希釈して、3%硫酸(1×140g)及び水(3×130g)で洗浄した。有機層を濃縮乾固して、次に酢酸エチル400mlで希釈した。水の残留量を、酢酸エチルを用いて連続共沸蒸留により除去した。次に、混合物を、10℃にて、メタノール20mlで、続けて、ナトリウムメチラート10.0g(メタノール中30%)で処理した。次に、得られた混合物から、酢酸エチル/メタノールおよそ300mlを留去した。次に、混合物を、34℃で、1時間以内に、酢酸エチル300ml及び水5gで処理した。得られた混合物を、4時間以内に周囲温度に冷却した。結晶を濾別し、酢酸エチル80mlで洗浄し、80℃/<30mbarで、20時間乾燥して、アッセイ92.7%(m/m)で白色の結晶として標記化合物30.4g(87%補正収率)を得た。 MS: 732.28 (M++ H), 676.23, 632.25. 1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): 7.89-7.80 (m, 1H), 7.39-7.31 (m, 1H), 7.21-7.06 (m, 2H), 6.97-6.90 (m, 1H), 5.49-4.41 (m, 1H), 5.31-5.21 (m, 2H), 4.66 (s, br, 4H), 4.45-4.35 (m, 1H), 4.19-4.08(m, 2H), 3.91-3.81 (m, 1H), 2.68-2.58(m, 1H), 2.30-2.14 (m, 3H), 2.0-1.2 (m, 12H), 1.17 and 1.14 (2s, 9H), 0.78-0.69 (m, 2H), 0.62-0.53 (m, 2H).]
权利要求:
請求項1 式(VII):[式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲン原子である]で示される大環状化合物の製造方法であって、1つ以上の下記工程:a)式(II):[式中、R1は、アミノ保護基であり、R2は、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである]で示されるジエン化合物を、五配位ルテニウム(II)カルベン錯体触媒の存在下で閉環メタセシス反応に付すことにより、式(I):[式中、R1は、アミノ保護基であり、R2は、C1−4−アルキルであり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状エステルを形成する工程;b)式(I)の大環状エステルを塩基の存在下で加水分解することにより、式(XX):[式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状酸を形成する工程;c)式(XX)の大環状酸をシクロプロピルスルホンアミドとカップリングすることにより、式(XXI):[式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示される大環状スルホンアミドを形成する工程;及びd)式(XXI)の大環状スルホンアミドをナトリウム塩基で処理することにより、式(VII)の大環状化合物を形成する工程を含む方法。 請求項2 五配位ルテニウム(II)カルベン錯体触媒が、式(III)〜(V):[式中、Lは、中性配位子であり;X1及びX2は、相互に独立に、アニオン性配位子であり;Yは、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル又はアリールであるか、あるいはY及びR8は、一緒になって−(CH=CR)−又は−(CH2)n−橋(ここでnは、2又は3の意味を有し、そしてRは、R4と同義である)を形成し;Y1及びY2は、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであるか、あるいはY1及びY2は、一緒になって式(VIa):(ここでGは、水素又はアリールである)で示される型の環を形成するか;あるいはY1及びY2は、一緒に式(VIb)、(VIc):で示される型のクムレニル基を形成し;Y3は、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C1−6−アルキルチオ、アリール、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニルであり;Ra1、Ra2及びRa3は、相互に独立に、C1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、あるいはRa1とRa2又はRa2とRa3又はRa1とRa3は、一緒に1,5−架橋シクロオクチル基を形成し;Rbは、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルキニル、アリール、C1−6−アルコキシカルボニル、C1−6−アルキルカルボニル、モノ−C1−6−アルキル−若しくはジ−C1−6−アルキルアミノ、C1−6−アルキルアミノカルボニル、C1−6−アルキルチオカルボニル、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル又はアリールアルキルであり;R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−若しくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SO3H、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO3−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)3及びSO2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素、アリール又はC1−6−アルキルの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に炭素環を形成する)の意味を有し;a、b、c及びdは、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、ハロゲン−C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C2−6−アルケニルオキシ、C2−6−アルキニルオキシ、C1−6−アルキルカルボニル、アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、ニトロ、C1−6−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−C1−6−アルキル−若しくはジ−C1−6−アルキルアミノ、ハロゲン、チオ、C1−6−アルキルチオ、アリールチオ、C1−6−アルキルスルホニル、C1−6−アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、SO3H、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、C1−6−アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO3−C1−6−アルキル又はOSi(C1−6−アルキル)3及びSO2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素、アリール又はC1−6−アルキルの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に炭素環を形成する)の意味を有する]で示される化合物から選択されることを特徴とする、請求項1記載の方法。 請求項3 Lが、[式中、R10及びR11は、相互に独立に、C1−6−アルキル、アリール、C2−6−アルケニル又は1−アダマンチルであり、そしてR9a−dは、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル又はアリールであるか、あるいはR9bとR9c又はR9aとR9dは、一緒になって−(CH2)4−橋を形成し;Ra1−a3は、相互に独立に、C1−6−アルキル、C3−7−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、あるいはRa1とRa2又はRa2とRa3又はRa1とRa3は、一緒に1,5−架橋シクロオクチル基を形成する]であることを特徴とする、請求項2記載の方法。 請求項4 X1及びX2が、ハロゲン化物又は擬ハロゲン化物から選択されることを特徴とする、請求項2記載の方法。 請求項5 Yが、水素であり;Y1及びY2が、同一であるか又は異なっており、そして水素、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C1−6−アルキルチオ、フェニル、フェニルチオを表すか、あるいはY1及びY2が、一緒になって式(VI):[ここで、Gは、水素又はフェニルである]で示される型の環を形成し;Y3が、好ましくは水素であることを特徴とする、請求項2記載の方法。 請求項6 Rbが、C1−6−アルキル及びハロゲン−C1−6−アルキルであり;a、b及びdが、水素であり;そしてcが、水素、ハロゲン、ニトロ、C1−6−アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロゲン−C1−6−アルキルスルホニルアミノ、SO2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、相互に独立に、水素、C1−6−アルキル、アリールの意味を有するか、あるいはR’及びR”は、N原子と一緒に、炭素環を形成する)であることを特徴とする、請求項2記載の方法。 請求項7 工程a)の閉環メタセシス反応が、有機溶媒中で20℃〜140℃で実行されることを特徴とする、請求項1〜6記載の方法。 請求項8 工程a)の閉環メタセシス反応が、20〜10000の範囲の基質対触媒比で実行されることを特徴とする、請求項1〜7記載の方法。 請求項9 工程b)の加水分解が、水酸化アルカリ水溶液により0℃〜40℃の温度で実行されることを特徴とする、請求項1記載の方法。 請求項10 工程b)で得られる式(XX)の大環状酸が、ジクロロメタンでの抽出と、これに続くテトラヒドロフラン中での結晶化によって単離されることを特徴とする、請求項9記載の方法。 請求項11 工程c)の式(XXI)の大環状スルホンアミドの形成が、最初の工程における、式(XX)の大環状酸と酢酸無水物との、無機塩基及び適切な有機溶媒の存在下での、下記式:[式中、R1は、アミノ保護基であり、そしてXは、ハロゲンである]で示されるアズラクトン中間体への反応と、これに続くこのアズラクトンとシクロプロピルスルホンアミドとの、無機塩基の存在下での式(XXI)の大環状スルホンアミドへの反応であることを特徴とする、請求項1記載の方法。 請求項12 工程d)の式(XXI)の大環状スルホンアミドの処理に使用されるナトリウム塩基が、水酸化ナトリウム、ナトリウムメチラート又はナトリウムエトキシドであることを特徴とする、請求項1記載の方法。 請求項13 R1が、Bocであり;R2が、エチルであり、そして下記式:で示される部分が、下記式:を表すことを特徴とする、請求項1〜12記載の方法。
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